CREATORS

知花幸修

PROFILE

プロフィール
染色家
1987年沖縄県出身 沖縄県立芸術大学卒業

紅型研究所染千花所属


沖縄の伝統工芸紅型を主軸にストリートカルチャー、POPアート、サブカルチャーの要素を取り入れた作品を制作。


制作コンセプト
・伝統工芸紅型の歴史的変遷から見る現代的なアプローチの模索と可能性の開拓
・王朝時代より受け継がれる古典紅型の普遍的なデザインを再解釈
・変容していく紅型に内包された古典的な様式と技術、作者の内面にある染色的な行為の追求

作品について
ほか
HOKA -ribbon-
沖縄の伝統工芸”紅型”は琉球王朝の加護のもと、13世紀ごろに技術を確立したと言われています。
その意匠は時代の変遷ともに移り変わり中国、日本、アメリカそして観光地化された沖縄など様々な国の文化と時代背景に合わせてその形と価値変化させていきました。
伝統工芸の本質は歴史的文脈と継承された技術を尊重し、現代のニーズや感性を巧みに取り入れることにあります。守べきはそこに宿る「精神」や「魂」であり、それは王朝以前から職人たちが培ってきた技術や美意識、哲学や価値観です。これらは時代が変わっても失われてはならない核となる部分です。一方で現代の文化や美的感覚に合わせて伝統工芸を再解釈し進化させることが必要といえます。紅型の普遍的な美しさと精神を現代につなぐための創造的な視点が紅型の新たな地平を切り拓くと考えます。
この作品はロイ・リキテンスタインの「ヘアリボンの少女」(1965)をオマージュしています。彼がアートの世界に持ち込んだ漫画の表現を今度は紅型の世界にという意志を表明しています。漫画の一コマにある印刷インクのドットまでキャンバスに描き込むという手法を、紅型の技法でも再現しています。

ひついかずら
Do not forget me
植物をスケッチしそれを写実的に紅型で表現するという試みは私が表現と向き合う根本的な行為のひとつです。
コンセプトを削ぎ落とし、染色としての美しさに重きを置いて制作しているシリーズです。

がいこつ
p(ie)eace collaboration with Sigit Ramadhan
この作品は、インドネシアの版画作家Sigit Ramadhanとのコラボレーション作品である。
この作品のメインコンセプトは、辺野古基地移設の現状を表現した作品である。
それぞれのモチーフの配置にコンセプトがある。
・骸骨
この骸骨のキャラクターはSigit Ramadhanオリジナルキャラクターである。
インドネシアは1980年代から90年代頃にかけての警察官の汚職、不祥事などの多発から国民の警察へ対する不信感が強く、その負の感情から生まれたキャラクターである。
その骸骨の警察帽のエンブレムを、旭紋に変えることで日本警察とした。
・骸骨の中の模様
この模様は、伝統的な古典紅型模様である。
この紅型が沖縄の精神を表している。
辺野古基地の警備隊は、日本警察より配備された警官であり、その中には沖縄県警のものもいる。
・背後の紅型
波の模様は、辺野古大浦湾、山河の模様は山原の森を表している。
・菊紋のドット
11枚の花びらの菊紋は国会議員のバッチと同じ花びらである。
ドットに配置された菊紋は画面上に50個配置されており、アメリカの星条旗の星と同じ数、同じ配置になっている。

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CAREER

経歴
受賞歴
2017 沖縄工芸公募展 デザイン賞 受賞
2022 100人10 協賛企業賞 野村證券アワード 受賞

その他実績
2018
手塚プロダクション監修作品制作
てずか
2019
FUJI ROCK FESTIVAL’19 作品出展
ふじ
琉球日産WEB CM出演 ↓クリックで再生
cm
XLARGE コラボ ↓クリックでURLへジャンプ
エクストララージ

2020
ONITSUKA Tiger NIPPONMADE ”TIGER CORSAIR DELUXE” 制作
オニツカタイガー

2022
琉球日産 70周年ロゴ 作品起用  ↓クリックで再生
70

2023
Awich MVタイトルデザイン ↓クリックで再生
Awich MVタイトルデザイン

JTA日本トランスオーシャン航空 機内ヘッドレスカバー 作品提供
jta
2024
創作組踊 琉神マブヤー -あけもどろ譚- メインビジュアル制作
マブヤー

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