CREATORS

西尾 明奈

PROFILE

プロフィール

◆コンセプト


私は、紙のシワを用いて作品制作を行っている。


昔、学校で配られたプリントは、少しシワが寄っているだけで誰にも選ばれず、最後まで机の上に残っていた。絵を描くときも、シワのある紙は避けられていた。その光景に、胸の奥が「キュッ」と締め付けられるような思いをしたことを覚えている。


紙のシワは、しばしば欠点とみなされる。けれども、視点を変えると、それはただの傷ではなく、紙にしか生まれない表情にも見えてくる。


人生も、少し似ている気がする。生きていれば、辛い出来事や困難、時には絶望に出会うことがある。心にしわくちゃな跡が残ることもあるし、ときには破れてしまったように感じることもある。でも、その跡があるからこそ、にじみ出る人の魅力や深みが生まれたりしないだろうか?


私の制作は、そんな「シワ」に絵を描くことから始まる。それは欠点を隠すのではなく、そこに光を当てて、別の美しさとして立ち上げていく試みだ。


見る人が、そのシワの先にどんな物語や記憶、感情を見つけるのか?その先は、鑑賞者にゆだねたい。


◆作品画像の説明


1枚目と2枚目(1枚目の一部拡大)は《あの日の私に花束を 松柏》(サイズ 縦130cm×横200cm)


3枚目は《あの日の私に花束を ソメイヨシノ》(サイズ 縦27cm×22cm)


タイトルには、思い描く「あの日」――頑張った日、しんどかった日など、過去の鑑賞者や自分がそれぞれに思う「あの日」を讃えたいという気持ちを込めている。その思いを、シワのある花束として表現した。

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CAREER

経歴

東京生まれ、奈良育ち。


大阪教育大学大学院  美術教育研究科卒業


卒業後サラリーマン生活を経て2023年4月からアーティスト活動を始める。


 

2023年 7月       奈良国際現代美術展 (奈良市美術館)


2023年 8月    夏展(大阪 耀アートギャラリー)


            上海現代美術展(中国 上海春西アートスペース)


2023年 10月 アートルーブル展(大阪 梅田PIASギャラリー)


2024年 1月    New Power 選抜展(東京 ギャラリー自由が丘)


2024年 2月    新春展(大阪 耀アートギャラリー)


2024年 5月       奈良国際現代美術展 (奈良市美術館)


2024年 6月       アートルーブル選抜展(大阪 カワチ画材阪急梅田)


2024年 7月   東京現展 (東京都美術館)


2024年 9月       Moon Art展(大阪 阪神梅田本店)


2024年 10月      クリエーターズフェア展(奈良 近鉄百貨店橿原店)


2024年 11月      個展(神戸 阪急神戸百貨店)


2024年 12月      芝公(大阪 芝田町ギャラリー)買取賞


2025年 5月        中之島アートビート(大阪 アートビートカフェ)


2025年 5月      100展(大阪 Artfulヨウギャラリー)


2025年 7月      個プラス展(大阪 イグエムアートギャラリー)


2025年 8月       Independent Tokyo 2025(東京 タグボート)

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