CREATORS

たけうち かずとし

PROFILE

プロフィール
私は自然の中にあるモノを被写体としたシュルレアリスティックな造形写真を撮るフォトグラファーです。本作品は私のライフワークである"quiet life”植物編の一部で、モチーフは家の庭に生えていたもの、畑で育てたもの、道端で採ってきたものです。なるべく生育時と同じ状態で撮影するようにしており、画像ソフトによる合成はしていません。作画の上では、極限までシンプルに、その植物を季語とする俳句のような写真にすること、黒を基調としたメゾチント版画のように仕上げることを心掛けています。

今の日本では、私のような造形写真を撮るヒトは、時代遅れの絶滅危惧種かもしれません。それでも私は、最後の一人となっても風変わりな作品づくりをやめないでしょう。なぜなら、自然の中には無尽蔵の芸術表現の鉱脈があり、シュルレアリスムという表現手法には、今も広大なフロンティアが残されていると考えるからです。私はこれからもありふれたモチーフを使い、ありえない演出を加え、ありきたりでない作品づくりを通し、この世界を理解し変革するカギとなるイメージを探していくつもりです。

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CAREER

経歴
・1962年東京生まれ、横浜育ち。小学生の頃より写真を趣味とし、中学生になって各種写真コンテストへ応募を始める。

・横浜国立大学 教育学部 美術科卒。上越教育大学大学院 修士課程 環境教育専攻修了。武蔵野美術大学 造形学部 中退。

・長野県の公立小中学校に勤めながら藤森順二氏(元二科会写真部常任理事)に師事。

・写真全国誌の月例コンテスト年度賞受賞など各種写真コンテストで入賞・作品掲載多数。

・2014年、教員を早期退職。2017~21年、安曇野市豊科近代美術館で副館長・学芸員補として勤務。

・2014年「第74回 国際写真サロン」入選(審査委員長:田沼武能/審査委員:熊切圭介・白鳥真太郎・束芋 他)

・2015年 個展「quiet life-ものいわぬものたち-」リコーイメージングスクエア(新宿)

・2016年「第5回 田淵行男写真作品公募」特別賞受賞(選考委員長:飯沢耕太郎/選考委員:海野和男・宮崎学 他)

・2018年 個展「妄想植物園」ソニーイメージングギャラリー(銀座)

・2020-21年 個展「五分の魂2016/2021」田淵行男記念館(長野県安曇野市)。

・2024年 個展「五分の魂-改-」ニコンサロン(新宿)

・2025年現在、長野県松本市の私立学校で美術教師をしながら制作を続けている。

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