PROFILE
プロフィール私は「天使」という希望の象徴を通して、「生きることそのもののエネルギー」や「祈りのような行為そのもの」を描いています。トランスジェンダーとしての生い立ちや家庭環境により深く絶望した10代、絵を描くことが私自身の救済となりました。今もその原体験を軸に、絶望を素材に希望を紡ぎ、誰かの心に寄り添うような作品を目指しています。
制作では、アナログとデジタルを併用し、複数のレイヤーによって構成された画面に、感情の断片や祈りの痕跡を宿らせています。触覚的な描写や偶然性を重視することで、観念ではなく“そこにあるもの”としての祈りを体感できる空間を生み出しています。
代表作「blessing」シリーズでは、静かにこちらを見つめる天使たちが登場します。その眼差しは、私自身がマイノリティとして感じてきた孤独や違和感の記憶から生まれたものであり、「あなたはここにいていい」という静かな肯定を宿しています。
また、「one-winged sheepangel」は、片翼しか持たない羊の天使として、無垢さと犠牲、そして不完全さの中にある生の意志を象徴的に描いています。さらに「Fragment of an angel」では、天使のモチーフを抽象化し、断片的なきらめきや祈りの余韻を表現しています。
私の作品は、絶望の中から時間をかけて紡がれた「手作りの天国」であり、小さな断片の中に祈りの気配を縫い合わせる行為です。それが私自身の救いであると同時に、鑑賞者一人ひとりにとっての光や祈りとなることを願っています。
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CAREER
経歴東京都出身
金工の分野における人間国宝の香取正彦を祖父に持ち、文化勲章を受賞した香取秀真( かとりほつま) は曽祖父にあたる。
2010年 筑波大学第二学群比較文化学類 卒業
2012年 多摩美術大学造形表現学部デザイン学科 入学
2022年 7月 新宿眼科画廊 個展「傷だらけの幸福論」
2022年 12月 ROOM_412 個展「光になりたい天使たち」
2023年 2月 代官山MONKEY GALLERYにて展示 「Angels are everywhere」
2023年 4月 T-Galleryにて個展「Handmade heaven」
2023年 5月 Gallery TK2にてグループ展「ヒト展2」
2024年 8月 Independent Tokyo2024に出展
2025年 1月 GALLERY AND LINKS81にてグループ展「Creation -創造の先に見えるもの-」
2025年 8月 Independent Tokyo2025に出展
Born in Tokyo, Japan
Her grandfather is Masahiko Katori, a living national treasure in the field of goldsmithing, and her great-grandfather is Hotsuma Katori, a recipient of the Order of Culture.
Graduated from the University of Tsukuba in 2010 with a degree in Comparative Culture.
2012 Entered Department of Design, Faculty of Art and Design, Tama Art University
July 2022 Shinjuku Ophthalmology Gallery Solo Exhibition "Wounded Theory of Happiness
December, 2022 ROOM_412 Solo Exhibition “Angels who want to be Light” at ROOM_412
February 2023: Exhibition “Angels are everywhere” at Daikanyama MONKEY GALLERY
April 2023 Solo exhibition “Handmade heaven” at T-Gallery
May 2023 Group exhibition “Hitoten 2” at Gallery TK2
August 2024 Exhibits at Independent Tokyo 2024
January 2025 Group Exhibition “Creation” at GALLERY AND LINKS81
August 2025 Exhibited at Independent Tokyo2025
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